6月中旬のブナ植林ツアーの下見検分と現地側との打ち合わせの為、野沢温泉に出かけた。
生憎の雨模様であったが、ブナ林に入ると浅緑の若葉が雨よけになって余り濡れないですむ。
幹に川のように雨水を根元に流し込んでいる。
大きなナメクジが何匹も幹にへばり付いている。
啄木鳥に大きな穴を掘られたり、カミキリムシに穿られた老木にはキノコ、猿の腰掛が寄生しているもうすぐに臨終みたいだ。
この時期だけに見られるの珍しい光景がある。
落ち葉でふかふかの足元を良く見ると、小さなブナの若芽が顔を出しかかっている。
靴で踏みつけては可哀想だが至る所に芽生えているので避けきれない。
日光を我先に浴びようと早く空高く伸びる生存競争の結果が歴然と出ている。
競走に負けた木は 途中でギブアップした如く頭を下げて朽ち果てる寸前だ。
生命の交代劇が延々と続けられているのが良く分かる。
ブナ林の北斜面には未だに残雪が残っていたり、白いアジサイが咲き誇っていて、新緑とのコントラストが心地良い。
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